内科・循環器内科・心臓リハビリテーション科

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片頭痛の治療について

  • 2024.06.25  | 

最近受診される患者さんの症状に「血圧が高くて頭痛がする」という方が多くいらっしゃいます。必ずしも血圧が高いと頭痛がするというわけではないのですが、血圧が高いと脳血管障害(脳梗塞、脳出血)のリスクが上昇するので、血圧の管理は重要です。一方で頭痛に目を向けてお話を伺うと特に50歳前後の女性に「片頭痛」を疑わせるような頭痛(頭の片側のこめかみあたりがずきずき、ガンガンといった痛みがある。前兆として目の前にきらきらした光のようなものが頭痛の前に見られる)が多いことを実感しています。

片頭痛は頭痛だけではなく頭痛が起こるかもしれないと考えることにより日常生活において制限がかかることがあります。私が救急外来で当番医をしていた時にはロキソニンなどのNSAIDsやトリプタン製剤といった片頭痛のお薬で治療をしていたのですが、最近では内服で症状のコントロールが難しい方に、月に一度の皮下注射薬(片頭痛発作時の血管拡張や炎症反応を起こすCGRP:カルシトニン遺伝子関連ペプチドに対するモノクローナル抗体)による治療が可能となっています。

今後も広く皆様の症状に対応するべく、それぞれの領域の専門医の先生と連携しながら循環器内科領域以外の新しい治療を積極的に学んでいき、皆様にお伝えできればと思います。

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